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外断熱工法と内断熱工法、あなたの家造りはどちらなのでしょう?

木造住宅の断熱工法としては、外断熱ではなく外張り断熱、内断熱ではなく充填断熱
という言い方が正しいのですが、一般的に認知されている言い方で説明をいたします。

外断熱工法と内断熱工法には、それぞれこんな特徴があります。

<外断熱工法>

外断熱は建物全体を構造材ごと断熱材で
隙間なくすっぽりと包み込むことで、
断熱性能を確保する工法です。

長所

1、気密性能が確保しやすいこと
2、構造部材で生じる熱損失がないこと
3、床下空間・小屋裏空間も他の部屋と
  同じ断熱性能なので利用しやすいこと

短所

1、コストが高くなりやすいこと
2、外壁の施工に注意が必要であること

<内断熱工法>

内断熱は柱と柱の間などに断熱材を入れる方法で、

袋入りのグラスウール断熱材を使った施工は広く一般的に採用されています。

長所

1、施工方法が容易であること
2、比較的コストが安いこと
3、断熱材の厚みがとりやすいので
  断熱性能を高めやすいこと

短所

1、隙間のない施工がしにくく、
  壁内で結露する可能性があること
2、構造部材の周辺部分で熱損失が起きること

当社はそれぞれの工法の長所短所を踏まえ、確実な施工を致します。

さて、どちらの工法が優れているのでしょうか?

ずばり、結論。
どちらも一長一短があるのでどちらかが優れているとか、
どちらかが間違っている、という性格のものではないという事です。

この、外断熱VS内断熱に関しては、インターネットや本、雑誌など
様々な情報が氾濫しており、中には一方を不当におとしめたり、
都合の良いデータを採用して批判したりするものも多く、誤解や偏見が横行しています。

純粋に、断熱工法として見た時に、メリット、デメリットをよく理解したうえで、どちらを採用するかを
決めるべきなのですが「思い込み」や「感情論」だけでその良し悪しが論じられている気がします。

どちらの工法であっても「正しくて、確かな知識をもとに、丁寧で確実な施工をすること」
大切であって、事実、どちらの工法であっても快適に暮らしている方はいっぱいいらっしゃいます。
断熱工法で室内環境の快適性が決まるわけではありません。
ましてや断熱工法でいい家になるかならないかが決まるわけではありません。

断熱性能は工法ではなく、使用する断熱材の性能で決まります。
(もちろん、工法による特性は影響しますが、それはまた別の話とします。)
断熱工法は通風や間取、日照、コスト、冷暖房設備をどうするかなどといった設計の中の一技術要素です。


求める家造りによって必要な方法を選択すれば良いのであって、
私たちとしては断熱工法を家造りの主体として論ずることに疑問を感じています。
どちらの工法であっても、それぞれの長所短所を十分に踏まえ、
問題のない計画・施工をすることが一番大切なのではないでしょうか。

▲当社の「外断熱工法」の施工例

こちらの住宅は、もう何棟か建設してまいりました外断熱工法の家のうち平成15年の7月に建設させて頂いたお客様の住宅です。この頃になりますとほとんど当社では、外断熱工法の住宅を建設するようになりました。

▲当社の「内断熱工法」の施工例

平成10年6月に建設させて頂いたお客様の住宅です。その頃建設していました住宅は、ほとんど内断熱工法による住宅を建設していました。それと外断熱工法による住宅は、まだ1〜2棟ぐらいしか施工の実績が有りませんでした。

当社では、建物の工法によって断熱材の施工方法も違うのですが、

近頃では、建物全体を断熱材でまるごと包みこむ「外断熱工法」の方が、主な断熱工法になっています。